ド田舎(都市計画区域外)で家を建てる

ド田舎で家を建てる

・家を建てようと思ったきっかけ

以前にもちょっと触れましたが、学生時代は実家のある和歌山で過ごし、就職してからは県外で生活しました。しかし、なんやかんやといろいろとあり、Uターンして実家のある和歌山に戻ってきました。

幸い仕事にもありつけまして、ずっと独身生活をしてきて自分は結婚なんてしないだろうなーって思ってましたが、ひょんな事から縁があり、あれよあれよと結婚まで至りました。

結婚してからは小さなアパート暮らしだったんんですが、自分も嫁もド田舎の広い家で育ったものですからアパート暮らしは少し窮屈に感じていました。(田舎の家は無駄に広いしお隣さんも遠いんです)

 

そして、子供の妊娠が分かった途端、このアパートだと狭くて子育ては難しいだろうなと思ったのが、家を建てようと思ったきっかけでした。

都会であれば、マンションや広い賃貸ってのも選択肢になってくるのだとは思いますが、ここは和歌山、全国規模で見ても田舎の部類の地域なのでそんな選択肢は少なく一戸建てを建てようとなりました。

 

・ド田舎の定義

じゃあ家を建てるとしてどこに建てようかとなるのですが、幸いにも実家に土地が余ってましたので、そこに建てる事にしました。 (田舎あるあるかもしれませんね、職場は実家に近いところなので通勤の心配はありませんでした)

それじゃあ、どうやって家を建てたらいいんだ?という事になり色々と調べました。(住宅展示場に行ったり、ネットで色々調べてみたりと。)

そして、 ド田舎で家を建てるにあたってネットで調べたんですが、情報がほとんどない・・・。

いろいろと調べていくうちに、どうやら都会で家を建てるのとド田舎で家を建てるのは、法律や規制関係等いろいろと事情が違う、というのが分かってきました。

 

そもそもこの「ド田舎」の定義なんですが、ネット等で調べると「田舎」というワードをちょくちょく見るんですが、大抵、都会の人から見た田舎で語られている事が多く、イオンモールがあるだとか電車が何時間ごとだとか話題にあがりますが、地方都市の事を田舎と言っている感じがして、自分の住んでいる所からしたら十分都会です。

ですので、単に「田舎」と言ってしまうと語弊があるかなと思い、あえて「ド田舎」と表現しています。

それでも、今は昔と違って携帯もあればネットもつながりオンラインショッピングもできるので、かなり便利になりました。(そういった仕事に携わって頂いている人にほんと感謝です。)

 

参考までに、今の自分の住んでいる所は山や畑がすぐそばで、隣の家まで100m程あったり、イノシシやアライグマがお友達(最近はタヌキを見なくなりました)みたいな環境です。まさしく自然の中に住んでいるみたいな状況です。

 

とまあ、ここまで田舎具合を語ってきましたが、家を建てる上での区分として、線引きをするならば、家を建てる場所都市計画区域内」都市計画区域外」 かと言うところになるかと思います。

そして、自分の家を建てようとしていた所は「都市計画区域外」だったのです。

家を建てるにあたって、都市計画区域の内か外かで、大きく建築の条件変わってきますので、その辺りを中心に今後話をしていこうかと思います。

 

・都市計画区域について

※ここからは専門的な話になっていくのですが、あくまで素人が書いてますので、詳しくは個別に調べて頂くか、専門の人に聞いていただく方が確実である事を先に言っておきます。

そもそも都市計画区域とは何か?という話になるのですが、各地方自治体等で策定された都市計画に定められた区域の事です。

簡単に言うと、都道府県や各市町村でどういった都市にしていくかという計画を立てて、街を作って行くとかという事を実施しています。

各都道府県や市などのホームページで公開されていますので、気になる方は調べてみてください。参考に自分の住んでいる和歌山県のリンクを貼っておきます。

 

和歌山県ホームページ 都市計画区域マスタープランについて

和歌山県ホームページ Wakayama Prefecture Web Site

参考に県のホームページの画像で説明すると、地図内の赤枠で囲われている場所が都市計画区域になります。

面積でみると3割に満たない位かと思いますが、和歌山県の人口で考えてみると この都市計画区域内に概ね8割位の人が住んでいるかなと思います。和歌山県自体がそもそも田舎なので、この都市計画区域外はド田舎と言っても問題はないかなあと思ってます。(その中でも便利、不便の差はあるんですが・・・)

全国規模で見ると、都市計画区域外に住んでいる人口は1割にも満たないかもしれませんが、自分もその少数派の一人みたいです。

 

この都市計画区域があるとどうなるかという事なんですが、都市計画区域と言うのは一種の規制にあたり、むやみやたらに建物が建てられないように、都市が定めた計画通りに建物を建てる必要が出てきます。

 

そのために、建物を建てる前には役所への建築確認申請が必要になってきます。

要はこんな建物を建てようと思ってるんだけど、都市計画上問題ないですか?という確認申請が必要なんです。

確認内容もたくさんありますが、建物に影響してくる部分でいうと、

 ・土地の広さに対しての建ぺい率容積率の制限がある

 ・防火地域の場合だと耐火建築物である必要がある

といった点が大きく影響してくるかと思います。

また建築確認の申請や検査では手数料も発生します。

 

・都市計画区域外の場合

以上が都市計画区域内で家を建てる場合に手続きが必要なのですが、都市計画区域外だと建築確認が必要ありません。(出す義務がないだけですが。)また、建ぺい率や容積率も気にする必要がありません。

(都市計画区域外でも、一定の条件にあてはまるものは建築確認が必要ですが、木造の個人規模の住宅であれば概ね建築確認なしで建てられます。詳細については建築基準法を確認していただければと思います。)

こういう風に書くと制限も少なく、費用も要らないという事でメリットの様に思えますが、そもそもが不便な場所なので、あまりメリットとしては薄いのかもしれません。

 

 

という事で、次回からは家の建てるにあたって考えた事をまとめて行きたいと思います。

長文でしたが、ここまで読んで頂きありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました