玄関引戸 YKKAPコンコードを導入してみての感想

YKKAP

今回は玄関ドアについてです。

玄関のドアは家の顔とも言える部分。そのため、どうしてもデザインに重きを置く部分が多くなると思います。

また、主要な出入り口となるので、鍵の開け閉めの頻度も多くなるので、いろんな機能がついたドアが販売されています。

ドアメーカーに関しては多数ありますが、自分の場合は窓をYKKAPにしたので、玄関ドアもYKKAPから選ぶ事にしました。

玄関扉と行ってもたくさんの種類があります。

そんなたくさんの種類の中から自分が選んだ玄関扉は、モダンなデザインな方引き扉コンコードを選びました。

 

選んだ理由

・和風な家にしたかったので横引き扉にしたかった。

これは完全に趣向の話になってしまいますが、家のコンセプトには和風的なデザインにしたいというのがありました。

そういったイメージから、玄関はドアタイプよりも引戸タイプが良いなと思い、引戸から選択することにしました。

 

・断熱性を確保したかった。

引戸にすると決めたら、次はドアの種類の選定です。

引戸玄関でもいくつか種類がありますが、なるべく断熱性の高いものを選びたいというのが、ありました。

しかし、引戸はドアと比較すると、構造上、隙間をなくすのが難しい為、断熱性や気密性が良いと謳った商品が少ないのが現実です。

その中でも、YKKAPのコンコードは断熱性能をカタログに載せているので、他の引き戸よりは良いだろうと言うことで選択しました。

・耐力壁の確保

これは玄関ドアだけでなく間取り全体の話にもなってくるのですが、地震や暴風に耐えられるかどうかを確認する壁量計算というものがあります。

簡単にいうと、地震や風などで外から力を受ける際に、壁が支えになるのですが、その壁が必要十分にあるかどうかを確認するのが壁量計算です。

その確認の為に壁がとても重要になってくるのですが、今回建てる家の間取りだと、南面に玄関とリビングの掃出し窓を持ってこようとして、できる限り掃出し窓を大きくしたいというものがありました。

そうすると、南側の壁量が少なくなってくる為、地震などに耐えるのが難しくなってきます。

耐えれないと流石に困りますので、可能な限り壁を確保する必要が出てきました。

その為、和風の2枚引違い戸だと壁が減ってしまうので、方引き戸で壁を残す事が出来るコンコードを選定しました。

 

デザインについて

デザインは、こだわりポイントではなかったので、コスト優先で扉のデザインは選びました。

カタログを見て初めて知ったのですが、ドアのデザインで値段が大きく変わるのに驚きました。

断熱扉で一番安価なデザインの中から選ぶ事にし、採光性も考慮しガラスのある扉という事で、カタログのF03のデザインを選びました。

(F13の方がガラスが大きくて良さそうなんですが、自分が選ぶ時点では一覧になく後から追加されたデザインです。)

 

鍵の種類について

鍵の種類についてもいくつかあります。

まず、標準仕様がカード・シールを近付けて鍵をかけるピタットKey

オプションで鍵を出さなくてもボタンで開錠施錠ができ、遠くからでも開け閉めできるポケットKeyがあります。

コストを抑えるには、従来通りの挿すタイプだけの鍵も選べます。

鍵の選定については、コスト面で考えると従来通りの鍵タイプなのですが、玄関の鍵は開け閉めの頻度が多いので、今後生活していく中でもできるだけ鍵にかかる手間を減らしたいと思い、ここは必要投資と判断しオプションのポケットKeyを選択しました。

 

使ってみての感想

引き戸の玄関ドアにすることで、引き戸ならではのメリットがあるという事が分かりました。

ドアタイプの扉だと開く側にスペースが必要ですが、引き戸タイプだと横にドアがスライドするだけなので、大きな荷物がある時や宅急便などを受け取る場合などドアの存在を気にせずに済むので、ストレスがありません。

また換気などで解放しておきたい場合でも、風にあおられる心配もなくドアストッパーなども必要ないので便利です。

あと、うちには3歳と1歳の子供もいますが、開閉方向が横方向で大きな力も必要ないので子供の力でも開け閉めできています。またオートクローザーがゆっくり閉まりますし、ドアタイプのようにテコの原理も構造的にないので手などを挟んでケガをする心配もなさそうです。

これは住んでみてから気づいたのですが、扉の前に泥落とし用のマットが置けるという事です。ドアタイプだとドアの下の隙間分の高さのマットしか置けないですが、引き戸タイプだと高さを気にせずに好きなデザインのマットを置くことができます

 

断熱性能に関しては、ドア以外にも窓や壁などにも影響されるので一概になんともいえませんが、夏や冬も十分快適に過ごせています。ただ、玄関というスペースは、常に居住する空間とは違う別空間であり、味方を変えれば風除室的な場所とも取れるので、玄関扉の断熱性能が居住空間にどれだけ影響があるのかは判断するのが難しい所です。

ただし、玄関と居住スペースが一体の空間であるのならば玄関扉の断熱性や気密性の能力が大きく効いてくると思います。

 

に関しては、オプションを奮発してポケットKeyにしたのが正解でした。カバンに鍵を放り込んでおけばボタンで施錠できますし、車や家の中など離れたところからでも施錠できるので、鍵の煩わしさが減り非常に便利でオプションの追加費用を払うだけの価値はあると思います

ただ、ポケットKeyの電池が3年を待たずして切れてしまったので、車などの鍵と比べると交換頻度は多くなる気はします。

 

ここまでは、良い点を書いてきましたがコンコードのデメリットを挙げるとなると開口幅が狭いという事です。

関東間で753mm、メーターモジュールで843mmと普段使いには十分かと思いますが、大型家具などを玄関から入れないといけない場合ですと少し厳しい場合があるかもしれません。(自分の場合は大きな掃出し窓をリビングに設置したので、特に問題にはなりませんが。)

この部分に関しては、ドアタイプの玄関扉だと子扉を設置して対応できたりするのですが、コンコードでは難しい所です。

もう一つ気になる点は、開閉時の音が気になるという所です。

コンコードは引き戸という気密性を保ちにくい機構の扉でなんとか気密性を確保しようとしている為、扉の下部に気密性を保つ為の部品がついています。新品時は気にならないのですが、年月が経ち砂などの異物が乗ってくると擦れる音がしてきます。機構上仕方ないですし掃除すれば良くなるのですが、コンコード特有の気になる点でした。

 

以上、YKKAPコンコードの玄関扉を2年ほど使ってみての感想でした。

特にドアタイプの鍵機能やデザインを、引き戸にも使える様にした商品ですので、モダンなデザインや高機能で引き戸の扉が良いなと思う方にはオススメできる商品かと思います。

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