スラストマスターハンコンT-GTのレビュー

レースシム

かれこれ10年近く使い続けたG25ですが、先日からやり始めたグランツーリスモSPORT(PS4)には対応していない為、ハンコンでプレイする為に、新しくスラストマスター社のT-GTを購入したのでレビューしていきたいと思います。

 

T-GTを選んだ理由

グランツーリスモ公式のアナウンスでは、対応コントローラーとして、Thrustmaster T-GT,T500RS,T300RS,T150,T80,ロジクールのG29があります。また国内は正式対応ではないでしょうがFANATECのCSLも対応モデルとしてはあるみたいです。

といっても、GTsportをメインでやっている訳ではないので、そこまで対応モデルにこだわっている訳ではなかったのですが、単純にPS4対応するだけならG29の中古を買えば3万円位で対応をできた訳です。しかし、G25からG29に変更したとしても、ステアリングのボタン自体は増えますが、基本性能はほとんど変わらない為、せっかく買い換えるのであればステップアップする機種を選定する事にしました。

 

また、本音を言うとダイレクトドライブのハンコンが欲しかったというのが正直な所です。

製品的にはFANATECのPODIUMSIMUCUBE2あたりを買って、3Dプリンターでステアリングを作ったりとか妄想してたりしましたが、ダイレクトドライブ製品は現在の所20万円前後しますし、ステアリングのDIYなどをする時間も、家庭の状況的に確保出来なさそうなので、10万円前後のミドルクラスまでの既製品で探すことにしました。

この予算価格帯ですとFANATECのCLUBSPORTTHRUSTMASTERのT-GTのどちらかが候補になってきます。

先日購入したグランツーリスモに対応出来るようにPS4対応のT-GTにする事にしました。

またT-GTの方がステアリングボタンも多い為、割かと便利だろうというのも選んだ理由のひとつです。ロータリーエンコーダーも4つあるので、コストパフォーマンスも良いかと思います。

コックピットへの取り付け

そんな感じで大きな箱が届きました。(新品にこだわりが無いので中古で購入)

箱から中身を出してコックピットに取り付けていきます。

 

とりあえず今ついているG25を取り外していきます。

コックピットはイレクター製の自作コックピットです。ハンコンで速く走る為には各ユニットをしっかり固定し、運転に集中できる環境をつくる事が大事です。

 

ステアリングベースを取り付ける板にボルト穴を開けていきます。

クランプで挟むよりボルトの方がしっかり固定できるので、個人的にはボルト派です。

また、加工が容易にできる様に取付け部は木の板で作っています。

  

本体のボルト固定はこの2つの穴での固定です。

ステアリングベースの取り付けが出来ました。

板の固定も完璧ではないので、結局本体付属のクランプと合わせて固定しました。

シフターに関してはT-GTに付属してないので、そのままG25の物を使用します。(PS4では使えません)

ステアリングは取り外しタイプです。

表側はPS4対応ボタンと4つのロータリーエンコーダーのスイッチが特徴的です。

裏側はこんな感じです。

パドルシフトは金属製です。

ステアリングロックは十字でトルクを受ける構造になっており、センターにコントローラーのコネクターがついています。

ベースに取り付けて、ステアリングの取り付けは完了です。

  

つづいてはペダルの取り付けです。

ペダルもがっちり固定していこうと思います。

T-GTのペダルの裏面です。赤丸の印の所がボルト穴になっています。

ボルト穴に合わせて、適当な大きさの木の板に穴を開けてボルト固定します。またフレームのイレクターもUバンドで固定します。

あとはシートポジションを調整しながら位置合わせをして固定して取り付け完了です。

 

イレクターはメタルジョイントを使えば取り外しできるので便利ですが、位置調整がスムーズに動かないので、一人で使う分には特に問題ないですが、複数人で使う場合などは向いていないかもしれません。

設定、キーアサイン

取付が完了すれば次は設定になります。

PS4に関しては本体にUSBケーブルを挿せば認識してくれるので特に問題ないです。

PCへの接続ですが、公式サイトからドライバーやファームウェアをダウンロードして設定する必要がありますが、公式サイトにもマニュアルが掲載されていますので、確認しながらすれば問題なく設定できるかと思います。

ただし、PCで使用する場合はステアリングベース左下にあるOther⇔GTの切り替えスイッチを、Otherに切り替えておく必要があるので注意が必要です。

キーアサインですが、GTsportsの場合だとロータリーエンコーダーの割り振りもできず、またレース中もそんなにボタンを触ることも少ない為割愛します。

参考にrfactor2のキーアサインを記載しておきます。

 

○ボタン:ピットリミッター   ×ボタン:ワイパー

□ボタン:ヘッドライト     △ボタン:ピットリクエスト

十字キー:メニュー選択  左アナログスティック:視点移動 右アナログスティック:未設定

L2:DRS    R2:LCDメニュー切替

SH:未設定   OP:未設定

緑ロータリー:エンジンミクスチャー±  赤ロータリー:ブースト±(プッシュ:テンポラリーブースト)

青ロータリー:ブレーキバランス±    黄ロータリー:FARB± or TCS±

PSボタン:未設定   L3:未設定  R3:未設定

 

といった感じに割り振りしています。この辺りは使いやすい様に今後見直していくかと思いますが、ボタンが多数あり使い切れていないのも現状です。

また、ロータリーエンコーダーもプッシュスイッチとしての機能もあるのも面白い所です。 

感想

実際に走行してみての感想ですが、前まで使用していたG25と比較して、倍くらいのFFBトルクになり重くなりました。

公式値ではないですが、G25が約2Nm、T-GTが4~6Nmみたいですので、倍くらいというのは合ってそうです。とはいいつつも疲れるほどトルクがあるかと言うとそれほどでもなく、筋トレにはまだまだ遠いかなといった感じです。

もう一つ良くなったところと言えば、G25の場合はギヤ駆動であり、機構上ギヤのバックラッシュが必要で縁石などに乗った際に発生する振動を表現する際に、非常に大きい音が出るためにFFBの力を弱くしたり、スムージングの設定値を上げるなどして騒音対策をしていました。

T-GTの場合はベルト駆動である為、駆動音自体は静かである為、スムージングの設定値を落とす事ができたので、より細かい表現を体験できるようになったのがメリットです。

その反面、ベルト駆動であるが故にFFBがかかる際には若干のベルトの伸び縮みも感じる所もあります。(気にならないレベルですが)

この辺に関しては、機構上ではダイレクトドライブのハンコンの方が大いに有利であるかと思います。

ペダルに関してはボリュームタイプのブレーキペダルですが、バネレートも比較的高い部類になっているので割とコントローラブルな方かと思いますが、やはりロードセルのブレーキペダルの方がコントロールしやすいです。

あと、価格に関して言えば、PS4対応の為に少しお布施料金が入っているのかなといった感じがしないでもないです。

総合的にはスラストマスター社の現状のフラッグシップ機種であるので、高い次元でまとまっていると感じます。

これ以上の性能を追求するとコスト度外視の部類に入ってくるかと思いますので、PS4対応していてPCレースシムもしたいといった方にはオススメできる機種かと思います。

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