家を建てるにあたって、こだわったポイントのひとつとして、1階寝室があります。
今回は1階寝室の間取りについて書いていこうと思います。
間取りの主流
近年の住宅の間取りの主流としては、総2階建てで一階がリビング、ダイニング、キッチン、お風呂等の水回り。
そして、2階が寝室、子供部屋というのがオーソドックスな間取りかと思います。
こういった間取りが主流になる理由としてはコストの問題が上げられます。
理想の形は1階建ての平屋ですべて間取りが賄えれば良いのですが、そうすると土地面積や建築面積が大きくなってしまい、費用がかさんでしまいます。
家の建築コストを抑えるためには、四角形の総2階型が、基礎や屋根、壁等ムダな部分が少なく、効率的に材料を使えるので一番優れている形になります。
そうした際にどの部分を、2階に持って行くかとなるのですが、お風呂やキッチン等の水回りは2階に持って行くとコスト高になりますし、そうすると、キッチンと繋がりのあるリビングダイニングも一階に置いておくといった形になります。
総2階の場合だと1階と2階の面積はイコールにしなければいけないので、必然的に2階に寝室と子供部屋が二階にあてがわれる形になります。
という訳で、最近の間取りはコストが主要因で、1階リビング、2階寝室という形が主流になっているかと思います。
間取りを考えるにあたって
家を建てるにあたって重要になってくる間取り。
間取り次第で、快適な家にも不便な家にもなるので十分に考えて決めていかないといけません。
また、土地の大きさや方角、周りの環境、予算金額や家族の生活スタイル等によっても最適な間取りというものは違ってくると思っています。
そんな色んな条件の中で、以前にも紹介した自分の家のコンセプト「50年住める家」というのを軸に間取りを考えていきました。
土地の条件としては、70坪位のスペースがあり平屋も十分建てられる大きさであったのですが、庭を少し広くとりたい思いと、車を置くスペースを確保する必要があったので、平屋は諦めて2階建てにするという選択になりました。
2階建てにすると決めたものの、ひとつ疑問に思った点が2階の寝室です。
「50年住める家」をコンセプトにしているので、自分が80歳を過ぎてこの家に住んでいると考えた場合、毎日階段を昇り降りするのは辛いだろうという事を思いました。
そうならない為にも、コストを抑えられる総2階の間取りを崩してでも、「寝室は1階」に持ってきた方が良いだろうと考え、1階寝室の間取りを採用しました。
ですので、間取りとしては1階がリビング、ダイニング、キッチン、風呂、寝室と盛りだくさんで、2階は子供部屋のみという偏りのある間取りとなりました。
1階寝室の間取りとするにあたって気をつけたポイントとして、総2階の間取りではなくなったので、寝室の上には2階を配置せず屋根とし、安眠の為に2階からの音を配慮した間取りににしました。
住んでみての感想
1階寝室の間取りで生活してみてですが、階段を毎日昇り降りする必要が無いので快適です。
2階は子供部屋しかなく、子供もまだ3歳、1歳なので子供部屋の必要もないので、2階の部屋は趣味の部屋と物置と化しています。そして、今の生活状態だと2階に用がないので、1週間以上2階に登らない事すらある状態で、生活スタイルとしては平屋で生活しているのと変わりません。
子供もまだ小さいので一緒に1階で寝ていますが、起きる際も階段を通らないので、子供が朝一人で起きて行っても階段から落ちるなどの心配もいらないので安全です。
布団を干す時も1階なので、布団を持って階段を昇り降りする必要が無いので楽です。
デメリットを挙げるとすれば、1階に寝室を持ってくるによって面積が圧迫され、予算的にも面積が限られていたので、大きな寝室やウォークインクローゼットは採用できませんでした。ですが、寝室は寝る部屋と割り切ってしまい、収納も壁付家具等工夫することにより大きな不満なく生活できています。
あと意外だった点が冷暖房です。夏場や冬場は寝るときに2階の寝室だけ暑かったり寒かったりとかがあるかと思いますが、1階寝室だと、リビングと隣り合っているため、リビングで空調を利かしていると寝室もそこそこ利くので温度差が少なくストレスを感じずに生活できています。
以上の様に、1階寝室とする事で、総2階と比べるとコストがかかってしまいましたが、大人の生活は1階で完結してしまうので、生涯に渡って快適に暮らしていける間取りとする事ができたと思います。
土地のスペースと予算がかけられるのであればオススメできる間取りかと思います。