自転車通勤用のGiant Escape R3をDeoreコンポでフロントシングル1×10速化してみた。(その1)

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自転車通勤を初めて数日、事の始まりは元からついてるペダルが曲がってたので、交換しようとした所から始まります。

前の所有者が転倒でもしたのか、クランクに対して右側のペダルが明らかに曲がってます。

初めはペダルの首あたりで曲がってるのかと思ったので、交換しようと外そうとしたらなかなか外れない、無理に叩いてペダルを外したのは良いものの、クランクのネジ山が削れて無くなってしまいました。

クランクがアルミ素材に対し、ペダルのネジ部分は鉄なので、明らかにペダル側の方が固い素材出できています。それを外からの衝撃で曲げられ、無理に外したら柔らかい方のクランク側がやられてしまったと言う訳です。

後から考えてみたら分かるのですが、なかなか作業中には気づきにくいものです。

この状態だと自転車に乗ることもできないので、早急に修理する必要があります。

 

修理するにあたって

クランクは要交換になったわけですが、ついでに他の部品も交換してしまおうかと思ったのです。

というのも、リアスプロケットが摩耗しているのか漕いでる時にチェーンに力がかかるとリアスプロケットがガクンと歯とびする症状もありますし、フロントディレイラーも調整ネジで調整するのですが、ネジを目一杯回しても適正位置に調整できないので、交換してしまおうかと思っていた所です。

そんな感じで、交換したいなと思うものが、クランク、フロントディレイラー、リアスプロケットとなって来ました。ここまで交換するのならば、同じ部品に交換してもおもしろくないですし、消耗度合など気になる部分はこの際、思い切って交換してみたいと思います。

現状の課題

GIANT ESCAPE R3はフロントが28t-38t-48tの3段、リアが11t-32tの8段、計3×8=24段変速のギアがついています。

24段と聞くと変速数が非常に多いかと思いますが、ギア比の内訳を一覧表にしてみました。

このギア比はペダル1回転でタイヤが何回転するかを表しています。

一番重いギア、フロント48t-リア11tなら4.364という事でペダル1回転でタイヤが4.364回転するという形になっています。

24段の変速があるのですが、フロントのミドル38t(青色)を基準に見てみたときに、28tと48tのギアでかぶっているところが多数あります。(灰色の部分)そして、黄色い部分がミドルギアでは賄えず、インナーやアウターギアでないと使用できないギア比となっています。

こうしてみるとフロントミドルのギア(38t)でほぼ賄えている状態で、不足の部分をインナーギアやアウターギアで補っているというのが分かります。

こんな状態であればフロントのインナーギアやアウターギア含めて3段も必要かなと思ってしまいます。特にフロントの変速は上手く変速しないことも多く、ディレイラー調整も難しくストレスに思う要素も多いので、フロントは変速なしの1枚でいいんじゃないかなとも思ってしまいます。

そうは言っても、通勤路は結構アップダウンが激しい道のりで、急な上り坂はフロント28t-リア32t=0.875でないと登るのが難しい坂もあります。(自分の脚力が弱すぎなだけかもしれません。)

下り坂だとフロント38t-リア11t=3.455でも少し足りない所もあります。

という感じで、現在の11t-32tの8速スプロケットだとフロントを1枚にするのは少し厳しいなといった感じです。となればワイドレシオのスプロケットに交換です。

ですが、現在ついているALTUSのリアディレイラーはロー側最大34tまでしか対応していません。現在の32tから34tに2t歯数が増えたところでそれほど大きな変化は得られそうにないので、それ以上大きいスプロケットを入れるにはリアディレイラーごと交換が必要になります。

現在8速のスプロケットが付いてますが、これよりワイドレシオのスプロケットを使うには段数を増やすしかありません。

ロードバイク向けのスプロケットは最大12段までありますが、ローとハイの間を細かく刻んだクロスレシオになっているため、ギア比全体をワイド化したい今回のような用途には合いません。

なので、今回はマウンテンバイク用のコンポを用いてのワイドレシオ化していきたいと思います。

コンポの選定

コンポ変更まで視野を広げると、多数あるコンポの中から自由に選ぶ事が出来るようになります。(2022年9月現在で入手可能な新品コンポの中から選びたいと思います。)

ただし、あくまで通勤用なのでハイエンド機種を導入するほどコストはかけたくありません。程々のコストで満足できる内容にしたいと思います。(必然的にメーカーはshimanoになります。)

まず、候補に上がったのが9速のALTUSやです。現在もALTUSのコンポが付いていますが、最新モデルでは9速仕様になっています。

しかし、9速のスプロケットだと最大レンジのスプロケットでも11t-36tです。8速の11-34tとそんなに変わりません。

もう1速増やして10速になると、Deoreのコンポが候補に挙がってきます。最大スプロケットは11-46t(フロントシングル仕様)です。ロー側が46tもあればかなりワイドなギア比になります。

フロント38tに固定してギア比の一覧表を作成してみました。

歯数については10速のDeoreは、現在仕様している8速の11-32tにロー側に2段増える歯数構成になっているので、単純にロー側にギア比がワイドになった状態です。

この時点で課題であったロー側のギア比0.875をクリアしているので10速のDeoreに決定しようと思います。

上を見れば11速、12速のコンポもあるのですが、コンポの値段が急激に上がっていくので、コスト面も踏まえて10速Deoreに決定しました。

純正ギア比との比較です。

自分の欲しいギア比に調整する為、フロントは40tを選択しました。そうする事で全体的にハイギアードになり、純正ギア比と比較しても、フロントシングルになっているにもかかわらずトップ側2段以外を賄えるギア比になりました。

重い方の2段が足りていないですが、重すぎて下り坂でしか使わないギアなので通勤用途であれば無くても十分かと思います。

現在のマウンテンバイク用コンポは非常にワイドなギア構成になっているので、フロントシングルでもいろんな状況に十分対応できる様に感じました。スピードを競うロードバイクは細かい調整が効くクロスレシオのギア比が欲しいかと思いますが、単なる移動目的の場合だとこの位ワイドなギアでも十分だと思います。

 

以上がコンポ選定でいろいろ考えてみた内容です。交換作業などは(その2)で紹介していきたいと思います。

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