レースシムの3画面化によるメリット

レースシム

 

レースシムを始めたころは普通のディスプレイで1画面でやっていましたが、youtubeなどでいろんな方のプレイ環境を見ていると、マルチディスプレイに目がいき憧れていた時期もありました。

そして、ついに自分も3画面化の環境が構築でき、数か月程レースをした中で感じた事を書いていきたいと思います。

ディスプレイの役割

レースシムに限らずですが、「ゲーム」をする上で重要になってくるデバイスがディスプレイかと思います。

プレイヤーはディスプレイに表示された情報を元に、コントローラーを入力して操作します。

本体からディスプレイへの表示速度や、コントローラーなどの入力装置から本体までへの伝達はあくまで機械や電気装置ですのでどうしても処理時間が発生してしまいます。

とまあ、この辺の入力や出力の遅延の話になると奥が深そうなので、細かい話は割愛しますが、できる限り遅延ロスの少ない環境づくりができると結果も出しやすい状況が生まれてくると考えています。

ディスプレイについて言えば、応答速度が速い物やリフレッシュレートが高い物の方が、操作性の向上につながり結果も良くなっています。近年ではゲームの流行により、より特化したゲーミングディスプレイも発売されるようになってきました。

 

自分もレースシム復帰にあたりコックピット環境を再構築しました。以前はテレビ画面でプレイしていたのですが、内部処理の時間がかかっていたようで応答速度が遅く、特にフォーミュラ系のマシンを運転しているとリアが滑ると反応できずにスピンしてしまう事が大半でした。

そういった経緯もあり、コックピットの再構築にあたり、ディスプレイを新調しました。

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応答速度1ms、リフレッシュレート144Hzと近頃では標準的なスペックかと思います。

リフレッシュレートも144Hzと今までの60Hzと比べると描画が非常にスムーズでヌルヌル表示されて気持ち良いモノですので、コレはコレでおすすめです。

 

シングルモニターの限界

ウルトラワイド等のディスプレイを除いて、標準的なフルHD画面でレースシムをしていると問題になってくるのが視野角の問題です。

人間の視野は左右に広く、顔を動かさなくても180度ほどは見る事が可能です。ですが、1画面の場合ですと、そこまで表示領域が広いわけではないので、どうしても死角が出来てしまいます。

画面に表示されるFOV(視野角)を調整する事で多少は左右も見れますが、コース幅が狭く見えたり走行ラインが見にくいなどのデメリットもあります。

死角部分に関しては、1台で走っている時は大きな問題ではないのですが、他車と順位を争っている時などは、相手の位置を想像しながら走る必要があり、ギリギリまで近づくようなバトルがしづらいという状況でした。

 

下の動画は鈴鹿のヘアピンでクラッシュした時のものです。

もちろんイエローフラッグも出ていたので、前のマシンが立ち上がりでスピンしたのだろうなと予想していましたが、予想とは裏腹にクリップ付近のライン上に止まっていました。

3画面で視野が十分にあれば、相手の位置も把握し十分避けれたと思いますが、シングルモニターの限界を感じた1件でした。

死角対策としての方法として、現在だとディスプレイの3画面化の他にもVRという方法もあります。

もちろんVRの導入も検討したのですが、個人的に酔いやすい体質ですぐにVR酔いしそうなのと、VR装着時はキーボード操作が難しいと思い、VRの導入は見送りました。

 

3画面の導入

そんな経緯もあって昨年12月、ディスプレイを2枚追加購入し、ついに3画面化にしました。

レースシムをする上では画面は大きい方が良いかと思いますがコストも必然的に上がってきますので、コストとの折り合いで27インチを選択しました。

取付は、昔に3画面コックピットを構築していたのでそのまま使用しました。

画面出力は、使用しているグラフィックボードにDisplayPort×2、HDMI×2と4端子あったので、各ディスプレイに接続してNVIDIA Surroudを設定してやれば対応完了です。

ただしここで、注意が必要なのがディスプレイは144Hz対応なのですが、HDMIの規格が120Hzまでの対応だったのでMAXが120Hzで頭打ちとなってしまいました。

といっても144Hzと120Hzの差はほぼ感じ取れないのでそこまでは影響ないかと思います。

また描画範囲が1920×1080から5760×1080と3倍になることにより、FPSもなかなか上がらず描画設定を落としてFPSを確保している状態ですので、今後はグラフィックボードへの投資も必要となってきそうです。

 

3画面化の効果

3画面で走ってみての何よりの感想は臨場感が増すといった所です。視覚的な情報量が増える事により、マシンに乗っているという没入感を味わう事ができます。

特に壁の近いモナコやマカオなどは一層スピード感を感じる事が出来ます。

もう一つのメリットは鋭角なコーナーが曲がりやすくなります。これは視野角が大きくなり見える範囲が広くなる事で、視線をコーナーの先にまで向けられるようになりライン取りがしやすくなります。

鈴鹿のヘアピンでも十分効果がわかりますし、F1アメリカGPのCOTAの1コーナーや第2セクター、マカオの最難関メルコヘアピン等では非常に重要になってきます。

そして、今回自分が重要視していた部分として、バトルがしやすくなるという事です。

特にレースをするにあたり、相手との位置関係の把握と言うのは重要な部分にあたります。

 

下の動画では3画面にして助かった一例です。 

 

という感じで視覚的に得られる情報が増える事でクラッシュが避けやすくなり、完走率が上がり安定した成績を残しやすくなりました。(決して速くなるわけではないですけど…)

最近はiRacingをメインにしていて、ダメージは常に100%設定なので基本的に接触は避けたい事です。他車との接触やリタイアはiRacing内のレーティングに直結するので接触しないようにするのが成績につながって行きます。

実際に3画面化してから完走率も上がり、iRatingが大きく下がることが少なくなったので最近はratingも増えつつあります。

 

3画面化のデメリット

という感じで良い所がたくさんな3画面ですが、もちろんデメリットも存在します。

まずは費用的な問題です。

3画面の環境にするためには、ディスプレイが2枚追加で必要です。それに加えディスプレイの置き場所や固定方法、グラフィックボードの対応などの設備投資が必要になってきます。

 

次にスペースの問題です。

画面が3枚横並びになるので、幅が大きくなってしまいます。27インチのモニターでも幅が1枚約60cmですので3枚も並べると約180cmにもなってしまいます。(実際は角度を付けるのでもう少し短いですが。)

ディスプレイの他にもステアリングやシート等、コックピット一式ともなると結構なスペースが必要になってきます。(自分の環境でも約2畳分のスペースを使っています。)

ですので、家の中でもそれなりのスペースを確保する必要が出てきます。

あとはPCスペックです。

1画面から3画面になる事で描画範囲が3倍になるので、スムーズに動作させるにはそれなりのPCスペックが必要になってきます。(描画設定を下げる事でもある程度対応できますが。)

 

まとめ

レースシムにおける3画面化についてですが、

メリット

・臨場感が得られる

・視野角が広がることによる情報量の増加

デメリット

・設備投資が必要

・スペースの確保

 

といった感じで、スペースと費用がゆるすなら是非導入したメリットが大きいと思いますし、より一層レースシムを楽しめることができると思います。

ただし、1画面から次のステップに行くには、3画面の他にもウルトラワイドディスプレイVRも同様の選択肢としてあるので、スペースの問題や、好みで導入を判断してみてはいいかと思います。

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