前回の記事ではとりあえず、実家の隣に空いてる土地があったので、そこに家を建てるという選択をしたと書きましたが、そこに至るまでは色々と悩んだ上での決断でした。
今回はそのあたりについてまとめていきたいと思います。
・家を建てる目的
まず最初に家を建てる目的を考えました。
そう考えた末に自分が導き出した答えが
「家族全員が幸せに生活する」
という事でした。
家を建てたいと思ったきっかけも、狭いアパートの賃貸生活だと「子育て」をすると苦労するなと思ったのがきっかけなので、この考えにも当てはまるかなと思ってます。
個人的にはこの「幸せ」というのがポイントだと思ってまして、人間ってお金だけあっても幸せではないと思うんです。(なんか宗教的な話になってすいませんw)
自分も何回か仕事を転職しており、一時期は、給料は非常に良いけれどもまったく家に帰れないという仕事をしていた時期もありました。
もちろんお金には余裕がありましたが、精神的や時間的な余裕はまったくなかったです。このままでは、定年退職するまで体が持たないと思い、別の仕事を探して転職して経緯もあります。
そういった経験から、何事もバランスが大事という事を学びました。ですので、今は給料はそんなに多くないですが、時間や精神的に余裕が持てる仕事をしています。
それは自分だけではなく、家族全員にもあてはまると考えたうえで色々と計画を立てて行きました。
大きな所で行くと家の予算を考える時でした。(予算詳細に関しては別記事で書いていきたいと思います。)
・1馬力か2馬力かの選択
予算を立てる際、自分の給料だけでローンの支払いができる様に計画しました。
嫁の方は結婚してからは仕事をいったん辞めていましたし、妊娠もしており子供も何人か欲しいとの事だったので、しばらくの間収入をあてにできないという所もありました。
また、家を購入して生活していくために、嫁も仕事に行かなければ生活できないという状況よりも、嫁は仕事はしなくてもギリギリ生活できる。という方が、精神的に余裕が生まれると感じて、そういった方向でローンの借り入れ返済計画を立てました。
金銭的には余裕がないのですが、余裕がある生活をしたいのであれば2人で働くという選択できる状況が精神的な余裕につながると考えました。
といっても、自分の収入も余裕があるわけではありません。
予算計画を立てると同時に、自分の収入だけで生活できる様に、固定費を下げるという事も実施しました。
(携帯プランの見直しや加入保険の見直しなど、車は必須な地域ですが新車を買うのは不可能です。)
・敷地内同居という選択
以上の様な形で計画を立てると、家の購入予算がだいたい見えてきて、金銭的に現実的な話になってきます。
支払できそうな金額から見て、新しく土地を買って新築の家を建てるのは、ローコスト住宅ならなんとか・・・といった感じでした。
新居を考える際に、一番費用の掛からないのは実家での同居生活です。
田舎なので周りでも同居している方たちもいるので不可能ではないと思います。
しかし、実家の間取りが二世帯住むには適していないと思ったからです。
嫁からしてみれば、まったくの知らない家で、四六時中が義母、義父との生活となり、かなりの負担になるはずなので実家での同居と言う選択肢は無かったです。
という訳で、実家の隣の空いているスペースに活用する事で費用を削減しつつ、そこそこの家を建てることにしました。
いわるゆ敷地内同居というやつです。
・嫁姑問題
とは言ったものの、金銭だけでは語れない問題があります。
世間でも良く聞く嫁姑問題です。
身近な所で嫁姑関係で離婚したと言うのが何組かあったので、かなり慎重に考えました。
敷地内に家を建てたとして、浮く費用と言っても大きな所は土地代位です。
和歌山の山間部になると、宅地の単価は10万円/坪程度なので、仮に50坪の土地を買ったとしても500万円程度です。
敷地内に家を建てると土地代は節約できるかもしれませんが、せっかく結婚して子供までできたのに、嫁姑問題で離婚とかになってしまっては元も子もないですからね。
家に勝手に入ってきて嫁に料理や掃除の仕方がどうだのこうだの押し付ける姑であれば、実の親といえど、ある程度物理的に距離をおいた方が良いかと思います。
それで家庭の平穏が保てるのであれば、500万程度は安い出費であると考えます。
人間関係はお金ではなかなか解決できないですからね。
嫁からしたら姑はの赤の他人という心構えでいます。そういった気遣いは大事だと思ってます、何かトラブルがあれば、嫁の見方に着くよう心がけてるつもりです。
そんな考えを持っていましたが、自分の母親の方は、割とドライな性格で、自分達夫婦と、ある程度距離をとって接してくれているので、大丈夫かなと思い、実家の隣に家を建てる事を決めました。
実際に住んでいる現在も、子供(孫)が生まれたにも関わらず、あまり興味が無いのか、逆に面倒を見てくれなくて困ってますwもう少し見てくれてもいいのに・・・。
・長男という立場
あとは、自分が長男という立場もありました。
田舎ならではの考えかもしれませんが、長男が家を継ぐというのも、いずれやってくるだろうと。
そうなれば、将来、両親がいなくなったら、実家の管理などもする必要が出てくるので、近い方が都合が良いと思ったからです。
田舎の方だと家を処分しようと思っても、みんな便利な都会ばかりに行ってしまうので、買い手がつかないのが現状です。
あとは実家の土地もそこそこ広いというのもあって、自分で土地を買うのも大変というのも理由の一つでした。
という訳でいろんな要因がまざりあった結果、実家の敷地内に家を建てる事になりました。